18年の抵抗
山口県ではこの2026年4月からアルブミンが後期高齢者特定健診の検査項目から外れた。
全国的には2008年からなので、山口の医者が18年も考えを変えなかったことを意味する。
実は2年前、2024年4月の診療報酬改定では栄養評価はアルブミンを斥けGL IM基準を採用している。インセンティブ付きだから日本中のNSTはそれにしたがったはずだ。
金を握るものが強い。
アルブミン低下は、肝臓でグロブリン産生が増えた結果であるので、低栄養の指標というより炎症の指標と考えるべきだというのは少なくとも10年前には栄養関係では常識になっていた。
つまり炎症から、低アルブミンと低栄養が互いに独立して生じるのだが、僕らは相並んでいる結果としての現象の間に、幻の因果関係を作り上げていた、ということになる。
そういうことは人生には多い。
ともかく、医学生に患者さんへの検査結果説明場面を見せて「アルブミン、栄養がいいかどうがが分かる検査ですが」などと言ってはいけないことを医局で意思統一しておこう。
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