生きていくのに必要な物語
人口減、産業衰退、インフラ劣化、貧困化に加えて、温暖化対策の失敗による災害巨大化の中にあって、
それでもこの地域に生きていかなければならない人はいるので、そのウェルビーイングをどう支えるかは僕たちの当面の課題である。
人口減を食い止めるとか、賑わいを取り戻すとかは実は僕とは関係がない。人口減は間違いなく進むし、時代の流れの中で一つの街が消滅することくらいこれまでの歴史で普通にあったことである。問題はまだそこに人がいるということなのだ。
その上で、残る街を小さくても自治と自給がつらぬくファアレス・シティにするとか、ミニュシパリズムで多くの街と協力するというのは、僕が生きていくためにどうしても必要な物語である。
実現はしないだろうが、それがないと当面の課題に立ち向かう勇気も湧かないというような。
そう考えると、労働者階級の成長を導き促進する革命政党であるという、その党の規約のどこにも書かれていないような一昔前の物語を彼が語るのも、それが彼が生きていく上には欠かせないことなのであろうと想像できるし、その限りではそれを語るのは彼の自由だと思う。
しかし、必要なのはそういう私の物語は、当面の課題を必死に果たす中にひそかに隠しておくべきだという自覚である。
冷静に未来を予想するとすれば、自然発生的で内発的な大衆運動の生まれた時、それがどれほど私の物語から隔たっていようと、機を逸することなく合流することにしか変革のチャンスはないということに尽きるのではないか。
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