2026.4.4 「元気の出る看護介護症例検討会」あいさつ
2026.4.4 「元気の出る看護介護症例検討会」あいさつ
あいにく天気が良くないのですが、桜が満開の土曜日に症例検討会参加ご苦労さまです。
新年度の始まりですが、気候危機解決に全くの前進がないこと、それどころか圧倒的にそれに逆行するトランプの戦争ということで世界中の不安も深まっています。
とはいえ、ちょうど今は新入職員のオリエンテーションの時期に重なっています。私も県連会長として、毎年、民医連の医療や介護がどんなものかをごく短く話すという役割が与えられます。
今年は民医連の目指す「いのちの平等」について、他の病院では5割くらいにもなる差額ベッドのないこと、さらに無料低額診療を実施していることだけでなく、健康の社会的決定要因SDHという学説に注目して、病気の大元となる貧困や格差という社会問題にも挑戦していることを話しました。しかし、冒頭述べた不安の中で社会生活をスタートする人にとって、民医連の理念がどれだけ一人一人にとって重い課題を突きつけるのかということを考えると、やはりもう一つ、民医連の特徴として職員の間の連帯ということを付け加えないではいられない気になりました。それがつまり「ケアの倫理」ということなのですが、今日はそれについて最近少し考えたことをお話しします。
毎週金曜日、午後9時5分からNHKラジオで作家の高橋源一郎が語る「飛ぶ教室」という番組があるのを知っている人はいますか。
先週の3月27日はキャロル・キングの歌が取り上げられていました。キャロル・キングは1942年生まれ、僕より10歳年上のアメリカの歌手、シンガー・ソング・ライターですが、1971年「君の友だち」という歌を作りました。その年のグラミー賞で最優秀賞をとりました。Youtubeで探してもらえればすぐに見つかりますからぜひ聞いてみてください。あるそう年配ではない事務職員の人が、それを知っているといってメロディをハミングしてくれましたから、今更聴いてみなさいと言うまでもなく皆さんご存知かもしれません。
ラジオ番組ではそれを聞くのではなく、ゲストの伊藤比呂美さんという詩人が自己流に歌詞を翻案して朗読していました。(番組冒頭では高橋源一郎さん自身の訳も紹介され、それも心を打つものでしたが)
それを ここで読んでみます。
落ち込んで
悩みがあって
助けが必要で
何もうまくいかないようなとき
目を閉じて、わたしのことを考えてごらん
すぐに、私は、そこに行く
あなたのいちばん暗い夜だって明るくしてあげる
あなたはわたしの名前を呼ぶだけでいい
いい?
どこにいようと
わたしはあなたに会いに駈けもどってくるから
冬も、春も、夏も、秋も、
あなたは呼ぶだけでいい
わたしはたちまちやって来る
そう、そう、そう、
あなたには友だちがいる
結局、私達の目指すものは1971年のキャロル・キングの歌に帰っていくのだろうかと思います。
私達民医連の職員はずっと昔から一人ではなかった、これからもそうだと思います。
今日はこの症例検討会が参加者の皆さんを深いところで揺さぶり、生きていく助けにもなることを祈って、私のご挨拶といたします。


最近のコメント