齋藤幸平ー志位和夫対談2回め
話題の齋藤幸平ー志位和夫対談2回めを見たが、結局、後者における「脱成長論」への理解、つまり、すでに気温1.5度上昇して後戻りできない気候危機への真剣な対処が伺えなかった。
2035年を目指す計画において大企業を脱CO2に巻き込んでいくためには脱成長をいうのは都合が悪いとしか言えなかったのである。
これに対して、斎藤幸平が気候危機を乗り切るのには、資本主義企業を「巻き込む」程度のことでなく、そのあり方をラディカル(根本的)に変えなくてはいけない、
「グレタ・トゥーンベリも企業を巻き込もうとか言わないでしょ」(33分台)あたりが決定的な分かれ道だった。
私達も資本主義企業が直ちになくなることは目指さないが、「今そこにあるコミュニズム」つまりコモンズが、脱成長的な地域主権主義=ミュニシパリズムの形をとって、併存する資本主義企業を制御しながら拡大することによって、気候危機対処は可能となると思っているのである。
そうでないと地域で「まちづくり」を頑張っている各地の民医連も、中央勢力に貢献するためだけの存在に成り下がるのである。
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