北九州市八幡西区の吉祥寺の藤棚
30歳になるかならないの頃、北九州市八幡西区の吉祥寺の藤棚を見に行った記憶が鮮烈である。
寺の庭を覆い尽くすような藤棚の下は暗く、吊るされた何個かの電球で花が照らされている様子は時間を忘れるほどだった。
今年、ふと思い出して訪ねてみると、45年の歳月は恐ろしいもので、樹勢は弱まり、印象とは遠くかけ離れたものになっていた。もう庭が明るい。
しかし、地元の町の「藤祭り」は盛大になり、露店もたくさんあり、警備の人も汗だくだった。
実態はもはや輝きを失っているのに、もてはやす声だけが大きくなるのは、色んな場面で目にする光景ではある。
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