不幸の人として
自分を客観的に見ると、いろいろ不利・不運なことが重なっている。
大学を卒業してゆっくり取ろうと思っていた運転免許が、仕事をうまく休めなくて、ついに取得しないままになり、公共交通の不備な地方生活にあっては致命的に近い弱点になっているのもその一つである。これでは緊急時に駆けつけたり、とっさに誰かを病院にも運べない。
また、色々機能の落ちる高齢になってまでレギュラーメンバーとしてフルに働かなければならない状況に置かれていることも自他共に良いこととは言えない。
しかし、それらは一番軽いレベルで、その他に深く打ちひしがれることも多いのである。
それらを当然あるべきととして受け入れ、もとより迷いが多くて不完全な人生だと思いなしてみると、急に落ち着いてくる。
高い完成度、高い到達点などははなから縁のない環境だったのである。
目の前の患者や同僚職員からの評価を気にして、焦ることもしないことにした。弱点の多い医師に関わった彼らの不運と思ってもらうほかはないというべきである。それでも致命的な結果には大半なっていないのだからそれで良しと言うものだろう。
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