2025年新入職員歓迎挨拶
4月になると新入職員が来るので、簡単な自己紹介を考えてみた。
その日までに忘れてしまうといけないのでメモしておこう。
皆さん、就職おめでとうございます。心から歓迎します。
毎年、いろんな挨拶を試みているのですが 今年は挨拶に代えて自己紹介しておくことにします。
①僕は73歳、今年50年目を迎える医師です。最近、仕事の途中で疲れたり四肢先端のしびれが強くなることがちょっと深刻ですが、仕事の総量は30年前と変わらなくやっているつもりです。ある領域ではスキルが毎年改善していると思うこともあります。①僕は73歳、今年50年目を迎える医師です。最近、仕事の途中で疲れたり四肢先端のしびれが強くなることがちょっと深刻ですが、仕事の総量は30年前と変わらなくやっているつもりです。ある領域ではスキルが毎年改善していると思うこともあります。対人や医療に関わる技量はゆっくりいつまでも向上しますから、みなさんも不断の努力を忘れないでください。
②病院のなかで今打ち込んでいるのは家庭医療学の勉強です。これは医師と患者が「本当に平等である」にはどうすればいいかを探るためにやっています。具体的には、どんな辛いことがあっても患者のこれまでの人生行路を維持すること、やむなく挫けていれば支えること、さらにはそこから新しい人生を始めることができるように並んで歩くことです。
時折、誰でも参加できる事例検討会をしたいと思います。
③病院の外では第一に貧困対策、第二に環境維持、とりわけ緊急なこととしては気候変動による災害に負けないための地域づくり、これを「二正面作戦のまちづくり」と呼んで取り組んでいます。
具体的には、医療、介護、教育、住宅、交通、農業など地域社会の共有財産を市民本位に厚く築くことです。
それをより深く考えるためジェイソン・ヒッケル「資本主義の次に来る時代」か齋藤幸平「マルクス解体」の読書会を市民と一緒に一年くらいかけるつもりで始めます。利潤と成長のための生産を根本的に変えることが必要だし、それは地方からしか始まらないのです。
④番外編で小説の読書会を続けたい。すでに韓国のハン・ガン「少年が来る」を1年以上かけで読み終えたが、次はガッサン・カナファーニー「ハイファに戻って」に取り掛かります。
どれか一つでも参加してくれる人が現れることを期待して、この自己紹介を挨拶に代えます。末永くよろしくおねがいします。といっても、僕に「末永く」は無理ですが。
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