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2024年6月 5日 (水)

今日の大風呂敷

今日の大風呂敷

山口県は農業を粗末にして全国有数の食料自給率が低い県になっている。人口同規模の滋賀県の半分でしかない。
その一方、全国屈指の工業県と豪語しているが、中身はもっぱら石油石炭を原料にした素材生産で、環境破壊の責任も全国屈指だろう。

そういう意味では存在価値のネガティブな県なのである。だめな総理大臣生産県というだけではない肩身の狭さがある。
したがって、今後の産業再興の見通しは、瀬戸内海沿岸の素材工業縮小と内陸部の農業振興である。そういう人口移動を図らなければならない。

もちろん、それだけでは産業振興にならないので、第3次産業を拡大することが求められる。

その主力は、医療・福祉産業である。
しかし、それを民間の巨大病院チェーンや巨大介護事業所チェーンに託していたのでは、利益は県外に流出するばかりである。

県・市町・農協・生協が協力して「山口県医療・福祉公社」を創設することを提案する。
もともと県立病院が、県立中央病院と心の医療センターの2箇所しかない。たとえば20個もある岩手県の1/10でしかない。
これを覆して、公社が医療・福祉の最大の供給元、職員雇用企業になって、医療福祉の事業所を増やして、それをきっかけとして山口県経済を拡大していく。

そのためには、地方国立大学医学部一校では足りない。山口県の高校生なら誰でも入れるくらいで学費もない県立大学医学部・介護学部を作らなくてはならない。

日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画 画像1

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