健康相談の秘訣
血圧、血管年齢、骨密度くらいからなる「まちかど健康チェック」に付属するような形で「健康相談」を頼まれることがある。
実は、この取組みがいま極めて重要である。いろんな民医連事業所が相当な経営危機にあるが、最終的には地域住民からどれだけ支持されるかが存続の境目になる。
上下関係を色濃く残した病院のなかでの住民との人間関係は支えるー支えられるという仲の良い関係にはならない。
したがって、戦略的にも、自分の民医連人としての初心を見つけるためにも、面倒くさくても、街の小さな集会所に出ていかなければならない。場合によっては、そこからなにか事件の起こっている可能性がある人家を訪問する必要もある。
そのとき、「この行動で組合員が○人増え、出資は○円でした」という数字目標追求からは一歩離れないといけない。厳しく言うと、そんなことに終始していたから今の苦境があるのだ。
健康相談には方法論がある。
やってはならないのは健康チェックの数値に頼って「診断」し医学的にアドバイスするというようなことである。そんなことは誰も求めていないし、その姿勢でいる限り仲良くもなれない。
相談者の最初の一言から「主訴」を組み立てて「問診」するのもだめだ。そんな無理はしないで、ひたすら、世間話に徹しなければならない。
そうすると、思いもかけない仮説が浮上してきて心が躍ることもある。
とはいえ、実利的なことを教えてあげると喜ばれる。そういうことに役立つのが、以下の一冊。自分で指圧できるツボをいくつか知っておくと仲良くなるのが早い。
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