出発点
小1の時、清須校長先生が「野田君には図書室を見せてあげよう」と言って、南向きの2方向に窓が開いている明るい部屋に連れて行ってくれた。教室とは全く違った部屋のようだった。並んでいる本を見てぱっと世界が開けた気がした。「これ全部見てええん?」「ああ、いいよ」
家に帰って、学校には図書室というものがあるという話を両親にしたことを覚えている。
1958年の広島県の最僻地の小規模な学校、児童労働のため春には田植え休み、秋には稲刈り休みがあった小学校の思い出だが、あの図書室も僕のなにかの出発点の一つではあった。
そういえば清須校長の娘さんは僕より1学年上だったが、なぜか濃い口ひげがあった。
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