あまりにだるい金曜日の午後外来
グレン・グールドが人前で演奏しなくなったのは、彼の特別な意志によるのではなく、「ゴルトベルク変奏曲」を鼻唄を歌いながら演奏するという彼のスタイルが聴衆から咎められたからだった。
グールドの超人的変わり者という説をエドワード・サイードはこのように否定した。
彼は歴史的文脈を駆使して小森陽一のように文学作品を読み、ついには文学批評の枠内に収まりきれなかった人だったのである。
あまりにだるい金曜日の午後外来、古雑誌atプラス30号(2016年)を読んでやり過ごそうと思っている僕が再発見したことである。なんでも忘れてしまう人にとって読書は2度美味しい。
| 固定リンク
コメント