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2023年6月 6日 (火)

フェイクとはなにかについて考える愚行権行使

なぜか日曜(2023.6.5)の早朝に目覚めて、冴えない気持ちの中
雑誌「現代思想」6月号の「無知学/アグノトロジーとはなにか」特集 隠岐さや香+塚原東吾対談 「無知の力と新しい啓蒙」から読み始める。
冷静であるべき科学史家が、ことトランスジェンダー問題となると自分が反対する言説を突然フェイクと決めつけるのが読み進めていく上で邪魔だったが、原子力、遺伝子操作、AIなど開発に留保が必要な技術をどう扱うかということと、ポスト構造主義の際限のない相対化の中で根拠のない放言がそのまま放置されてしまう状況をどう克服するかということがテーマだとはわかった。
数年前脚光を浴びたマルクス・ガブリエルは新しい権威が必要で、その権威に依存して(=新啓蒙主義)庶民は無知でも良いとする立場のようだ。

この雑誌を読む時間と経費は、自分にとって有益なのか浪費なのかいつもわからなくなるが、好奇心は満たしてくれるので、書かれていることに影響されない限り可としよう。自分にとっては、愚行権行使の一つ。

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