民医連理念の素描
富永仲基もいた江戸時代からある「加上」という考え方を使って、民医連の理念の変遷を説明しようと考えていた。
仏教や儒教にあったヒューマニズムを背景に、マルクス主義、日本国憲法、ロールズやセンのリベラル民主主義が次々に加上されて行く過程としてその時々の民医連の理念は理解しうる。
そして現在の特徴はフェミニズムの中で発見された「ケアの倫理」が自らのものとして「加上」されていることである。
それを言いかえれば、徹底的に他者に寄り添う、伴走的支援ということになる。
これはつまり、柄谷行人が言う「向こうから世界宗教としてやって来るD」ではないだろうか。
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