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2023年4月26日 (水)

2023.4.26 県連理事会 挨拶

新年度最初の県連理事会ですが、皆様ご苦労さまです。
史上最速で春が過ぎ去ろうとしています。新型コロナは弱い9波という予測はありながら、終息という期待も抱かせます。と同時に夏の猛暑や風雨災害への備えをもう考えなくてはならない時期になりました。宇部市の方ではここに来て宇部協立病院も協定を結んでいる「福祉避難所」の具体化が、私達の働きかけのせいもあって急展開しています。
今後の災害は必ず毎年前年を超えて激甚化してやってきますので、気持ちを引き締めて新年度を迎えましょう。
 さて、今年も多数の新入職員が入職してきましたが、新入職員を受け入れると、こちらも気持ちが新しくなって、これまでの自分の在り様を見直したりします。新陳代謝は必要だと実感するところです。

その他にも新しいことがあります。
3月から、医療生協健文会の「山口市事務所」を開設しています。
私達の医療・介護活動の土台になるソーシャル・ワークと医療生協組合員活動を一体のものとして、事業所空白地域である山口市で展開しようという野心的な展望を持った活動拠点です。事務所自体は2階建ての貸事務所の中の一室で大きいものではありませんが、山口駅から道場門前のアーケード街に向かう道の途中という一等地にありますから、使い方は様々に工夫ができると考えています。
事業所空白地域が多数ある中で、なぜ山口市が最初に選択されたかというと、県庁所在地であり山口大学他の教育機関が多数あるからです。つまり、後継者探しの前線がここにあると考えています。

 早速その事務所で23日日曜に青年団体の数人と懇談会をしました。そこで、人文学部の3年生だが、地元の養護老人ホーム(低所得の独居老人の入所施設)の「相談員」になって実際の介護もしながら視野を広げているという活発な青年に出会いました。大学で学んでいることと社会を知ることを結びつけたいという気持ちで 宇部リハグループの募集に応じて採用されたと言っていました。すぐに彼らがしている大学生への食材支援にこちらも協力するということになりました。
私達の働きかけとは無縁にそういう人がどこかにいて、いつか必然的であるかのようにつながってくるということに何か感銘を覚えました。目を医学部に向けるとここは見当がつかなくなるのですが、自分が学ぶことの意味を「地の塩」のように考えている医学生もどこかにいるに違いありません。奇跡のような存在に思えてきますが、民医連がそういう存在を教育で作り出すということは考えにくくても、出会うことはあるだろうと希望を持ちます。必要なのは出会うためのこちらの努力です。つまり、出会ったときにこちらに語るべきものがあるような努力と相手によって変わることのできる柔軟性を持つことだと思います。

そういう春らしい感想を述べて、情勢に関わる2点をご紹介して挨拶を終わります。1点目は2021年の入管法改悪が再び持ち出されて、今度は通されようとしていることです。もう一つは、統一地方選挙の中に見る希望の芽というものです。
今日は部会形式ですが、熱心なご討議をお願いします。

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