「正義とケアの倫理」
正義の倫理に基づくSDH への働きかけ(健康格差解消)と、ケアの倫理に基づく具体的な個人への支援(パーソン・センタード・ケア)を一体化すること。
たとえば非正規労働というSDHのために糖尿病治療が中断がちで症状悪化も明らかな人には対しては、非正規労働の持ついろんなレベルでの問題の解決に努める(それは通勤のための公共交通探しや雇い止め後の新たな就職先探しなど諸困難に対応してるだけと見えることも含まれる)と同時進行で、脆弱な存在の生存確保のための直接的支援(住宅や食料の確保から無料低額診療の提供、その上でその人に適合する療養スタイルの模索・選択など)が必要となるということである。
この一体化されたものの理念を「正義とケアの倫理」と呼べばどうだろうか。
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