青井未帆は何を主張しているのか?
今日の県連理事会、2時間半の会議中ずっと考えていて、ようやく分かったことがある。青井未帆は何を主張しているのか。
現在の政治状況の中では、『戦争をする「国家」にするのかしないのか』の議論はほぼ決着がついてしまったというのが痛切な現状認識である。
国会無視・閣議決定のみで9条解釈と運用がまかり通る「国家」の論理が2013年以降実力で現実化されている。
そして「仮想敵国中国」の明示で具体的な軍拡が進行中だ。
従来どおりの「国家」安全保障を議論しようという土俵で挑む限り勝てないところまで私たちは追い込まれているのである。
では私達は、どこに自分の全体重をかける土俵の俵を求めるか。
それは「個人の自由」である。徴兵されない自由、戦争に生命や生活を侵されない自由など、まさに「私個人の自由のためにある9条」の意義を直視して、個人レベルで平和を準備することが、もはや後退するのりしろもない運動の枠組みとなる。そのとき9条はまさに徳俵になって私たちを支える。
つまり、「国家単位の安全保障」でなく「個人単位の安全保障」を求める反撃の運動を作り出す必要がある。
「戦争をしない国にしよう」ではなく「私を殺すな」というレベルで対峙しなければもはや血路を切り開くこともできないのではないか。
雑誌「世界」5月号 青井未帆『安保三文書改定と私たちの平和構想力」
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