柄谷の予言は正しいのか
今は共産主義・コミュニズムが歴史から強制されている時代である。
つまりA国民、B国家、C資本が三位一体として強く結合している社会構成体、つまり(=を強い結合を表す記号だとして)A=B=Cという一見揺らぐことのない社会構成体が爆破されて、Aが国民というAの偽物から共産主義・コミュニズムつまりDに置き換えられる社会構成体に変わる以外に人類の生存がない時代。D>>B=Cとも表現される。
ではどのようにしてA=B=Cが爆破されるのか。
それは戦争に他ならないというのが柄谷行人。
その戦争の後、人類は憲法9条や国連を今度こそ自覚的・意識的にもう一度選び直すだろうという予言である。
まさに今ウクライナにその予言の実現の萌芽が見られるという訳である。
いや、そうだとしたら共産主義・コミュニズムの意義はないのではないか。
予言の実現としての戦争を破綻させることとA=B=Cの爆破を一致させるようなヘゲモニー(規範統合)のあり方を現実に探さなくてはならない。
それがケアの倫理、正義の倫理、エコ倫理を統合する地域主権主義ではないだろうか。
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