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2023年1月 4日 (水)

焦りは二度ある

病棟での担当患者数が急に増えたうえに、そのうちの誰かが危なくなる、あるいは病棟の傍らやっている外来が混雑するときは焦りを生じる。
視野が狭くなり事故を起こしやすくなるのはこういうときである。
それでも無我夢中に問題解決に当たり、結果として重症患者が死亡したり、軽快したりすると急に気分が変わる。
やむなく中断していた読書や学習を再開しなければならないという気分で再び焦る。
1行だけ読んで別の本に移る、そういう本が20冊くらいあって気持ちが落ち着かなくなる。
実はこの時が一番苦しい。
そのうち焦って勉強しても活用できる知識は少なく、逆に勉強しないでいても責める人もいないと分かって、ちょっと「まったり」する。このときが一番幸福である。
するとまもなく担当患者が急増する。この繰り返し。

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