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2022年12月31日 (土)

「忘れられない人々」

地方政治新聞からの締切の連絡がないので、さすがにあれほど面白くないことを書き連ねると編集側としては半年で打ち切りたくなるのも仕方がないと思っていた。到底随筆とは言えないただの読書メモ。
そこへ突然、1年分の締め切りだけを記したFaXが届く。
安心もするが、困惑もある。
旅行も出張も縁がない中では読書記録を続けるしかないが、やはり記事としては面白くなりそうもない。診療の現場を題材を採ることを期待されているのは分かるが、それはとても難しい。
そこでふと思い出したのが加藤周一さんの「高原好日」という小さな本。友人との交流をテーマにした信濃毎日新聞の連載をまとめたもの。甘ったるいものではなく、たとえば矢内原伊作の連れていた女性に対する「貧相」という辛辣な描写もある。

そんな感じでの「忘れられない人々」ということでは僕も少し書けそうである。
そこで第一回は2015年に亡くなった、朝日訴訟の継承者 朝日健二さんについて書いてみることにした。すでに何度か書いた事柄だが視点を変えることはできるだろう。

*ふと気づいて、本棚を探してみると、矢内原伊作が登場するのは「高原好日」ではなく「小さな花」だった。どちらも小さな単行本なので記憶が混線したらしい。前者は加藤周一を意識しない気楽さで読めるが、面白いのは後者なのでどちらか買おうと思う人は後者から。

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