今日の日直
94歳吐血の緊急内視鏡で朝が始まったが、夕方は開業医さん紹介の94歳重症心不全救急を引き受け一応の処置を終えて入院としたのが今日の仕事の終わり。
と言っても呼吸が安定しないのでNIPPV(非侵襲的な陽圧換気)をすることにする。
院内に空いた器械がないのでレンタル業者に頼み、それが届くまで待つ。
思いついて、隣の県の民医連のホームページを開く。46年前に僕が初期研修させてもらった県連である。
500床以上の病院が2つある。200-300床クラスはもっとたくさん。
ホームページなので当たり前だが、疲れた医師は登場しない。
みんな元気で自信満々に高度な医療をやっていそうだ。
仮の話としてだが、僕がお願いしてもとても雇ってもらえないだろう。
彼らの医療が精密な大工場だとすると、僕らのやっていることは昔の村の鍛冶屋だ。
鍛冶屋だというのは、周りの高齢の開業医さんを村の雑貨屋さんだと見立ててのことである。雑貨屋に比べるとまだ何かしら手を動かして危険なものを扱っているイメージ。
なにぃ、鍛冶屋が雑貨屋より偉いということはないだろう(高柳 新先生風に)、という議論やつかみ合いは一軒くらい食堂が村にあった大昔の郷愁。
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