デリダな日々
僕は電カルの中に500項目くらいの臨床用のメモを作っていて、かつ索引を1ヶ月かかって整備したので、電カルの前にいる限り指示出しに迷うことはない。
これが僕のアイデンティティのようなものである。
しかし、ことはそう簡単ではない。日曜日ではあるが、日直だった土曜日に入院させた患者さんのフォローのため病棟に出かけると、出合頭に「Aさんに褥瘡ができました。どうしますか」と別の患者さんについて質問される。「褥瘡は看護の恥」というよなぁと思いながら、こちらを先にする。ざっと観察して、電カルのメモの84番くらいが皮膚被覆剤一覧だったと考えていると「何を使うんですか」とたたみかける質問。電カルまで帰らないと商品名などすぐに出てこないよ。「で、何を使うんですか」
ここに他者がいる、常に他者が立ちはだかるのが現実だと思ったことだった。
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