8月21日のしんぶん「赤旗」
8月21日のしんぶん「赤旗」 に「党創立100周年の年にあなたの入党を呼びかけます」と文章が掲載されていた。
100年の歴史を概観しつつ柔らかな口調を保ったいい文章だと思った。
いくつか気付いたことがある。
「もろ手をあげて歓迎した」対象がソ連の崩壊ではなく、「ソ連の政権党の崩壊」であったと正確に叙述されていること。
また「ジェンダー平等」を目指すとはせず「ジェンダー-(という名の)-不平等社会」を変革すべきものとしていること。このほうが正確だと思う
やはり違和感が残ると思ったのは旧ソ連や中国での覇権主義や人権侵害の主たる原因を遅れた国の革命というところに求めて、高度に発達した資本主義国である日本の変革ではそのような誤りは原理的に起こりえない(文言としては「決して」)と言い切っている点。日本の社会の人権意識から見てなんらかの特別な努力がやはり必要なところではないだろうか。
もう一つ、20世紀の歴史の推進力を植民地支配の解放に求めているのは、かって社会主義諸国を含めて三つ挙げていたものから消去法でそうなったと理解できるが、いま歴史修正主義の世界での広がりから考えて、国連以外には具体的な勢力がいないにしても世界大戦の深刻な反省、中でも個人の尊厳の尊重という規範がそれ以上の推進力だったことを叙述するべきではないかと思う。
民主集中制のところは、みんなで民主主義的に討議し、決定したらみんなで実行という理念への実際の到達度がなお十分ではないという謙虚さがうかがえそうな書き方になっている気がした。
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