8月21日の自分の即興の発言
8月21日の自分の即興の発言をまとめてみた。論理が粗雑で飛躍しているので、改めて文章にするだけで疲れた。特に①「医療の構造」をなぜこのように捉えるか、②世界や時代に対する医師の見識が民医連の発展において果たす役割がいかに大きいかは、短い発言では到底理解してもらえるものではない気がする。直観的にわかって頂ける人があれば幸いである。
『山口県は医師総数の伸びも低いが、とりわけ若手医師については減少が全国でも最も顕著な県となっている。
その影響もあって山口民医連もすでに所属常勤医師の7割近くが65歳 以上で占められている。
こういう状況からスタートする医師政策は独自のものが求められるが、逆に、そこにこそ医師政策の最も今日的で本質的なものが潜んでいる可能性もある。
そこで医学生・青年医師との関わり方として私が重要と考えている2点を示したい。
1:民医連医療の構造、特に土台を提示すること
端的に医療の構造とは生活支援を土台にしてその上に構築される医療活動のことである。日々の救急医療や慢性疾患医療はそれ自体で成立しているのではなくソーシャルワークと協同組織による互助からなる生活支援の上で行われている構造を意識すべきである。
後継者としての医学生・青年医師に提示すべきはまず土台であるソーシャルワークだと考える。これまでの青年対策が成功しなかったのは、この視点がなかったのと、そもそもソーシャルワークが脆弱だったからである。
具体的には法人に「地域福祉室」を設置してソーシャルワーク活動の飛躍を期したのに合わせて、医学生対策専任者の「地域福祉室」の長期研修を開始することとした。将来的にはソーシャルワークと医学生対策担当者、研修医支援担当者の緊密な協力を作り上げたい。それは研修医から見れば、自分を支えてくれる担当者が、対象患者の生活支援に精通しているという状態である。
2:ともに視野を広く深くする企画を持続的に持つこと
医師が見識の広さ・深さを保つことは民医連の発展を決定するものである。
世代がいかに違おうと同時代人として見識を磨きあう努力が医師政策の重要な部分となる。中高校生対象では「世界」の読書会、医学生・青年医師対象では「世界」「前衛」「経済」「週刊東洋経済」ほかの雑誌や新聞を広く扱うジャーナルクラブなどを構想してはどうだろうか。昨年の雑誌「世界」では高校教員が地域の高校生と「世界」の読書会を続けているという記事があった。こうした努力に学ぶ必要がある。
今は特に歴史修正主義、自己責任論批判を深く身に着けなければ、民医連運動を生涯にわたって担う医師はうまれて来ないだろう。』
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