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2022年5月24日 (火)

何が今の時代に公正であるかは、今の時代がどういう時代かによる

今朝、もう一回最近自分が考えたことをまとめてみた。

社会契約というのは、過去の歴史的事実ではなく、未来で成立することを期待され、今を生きる人の希望となる理念で、これが正義と呼ばれるものである。しかし、この理念が一旦発見されると、過去は解釈されなおし、歴史はこの理念の絶えることのない発展そのものと見えてくる。
これは正義は私達の外で神か何かが与えてくれるものでもなく、またそもそも正義なんかはないと言えるものでもなく、正義は私達が作り出すものだということでもある。
私たちが作り出すというところに注目すれば正義の「構成主義」だということになる。
つまり正義は社会を作って理性的に生きようと決意した人たちが、自らの考えで作り出すものである。
ごく平均的な人が理性的であることを保障するロールズの思考実験において、正義は「公正」(誰の不利にもならないこと)でしかありえないと証明される。
この「正義=公正」が、私達がよく遭遇する「公正としての正義」 rightness as fairness という表現になる。
何が今の時代に公正であるかは、今の時代がどういう時代かによる。
気候危機の時代には気候危機の時代の公正がある。気候危機に向かい合って誰にも不利でない状態が何かはそこで考えるしかない。つまり熟議してdeliberate 決めるのである。
私達が公正であることを目指して熟議し決めたことが、ルソーの言う「一般意志」というものである。

 

 

 

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