『思想の言葉(『思想』2022年3月号)ロールズ・ヒロシマ・キルケゴール――偏愛的一読者の覚え書き川本隆史』
誰もロールズ「正義論」発刊50年について書いていないなどと言ってしまったが、実はそんなことはありえなくて、「正義論」の研究者で訳者川本隆史さんから、この文章が届けられた。
『思想の言葉(『思想』2022年3月号)
ロールズ・ヒロシマ・キルケゴール――偏愛的一読者の覚え書き
川本隆史』
https://www.iwanami.co.jp/news/n45945.html
僕の関心領域に合わせて少し書き換えると
「過ぐる2021年は倫理学者ジョン・ロールズの生誕100年、主著『正義論』刊行50年という節目にあたっており、本年11月24日には彼の逝去から丸20年を閲することになる。」
「1943年にアメリカ陸軍へ入隊したロールズは、ニューギニア、フィリピンと転戦したのち、占領軍の一員として日本の土を踏んでいる。」
「彼の部隊は九州に上陸して山口県南部へ進駐していた、その後1945年11月、任務を終えて日本を離れる途上軍用列車の窓から広島の焦土を目撃した。」
当時山口県にどれくらい進駐軍の基地があったかはわからないが宇部市の海軍病院・結核用サナトリウム「山陽荘」も接収されていたので、ここである可能性もある。(1946年2月に米軍から英連邦占領軍BCOF ビーコフに交代)
ここでは大陸から引き上げてきた山田洋次が排泄物処理のバイトをしていたので、もしかしたらロールズと山田洋次のすれ違いもあったかもしれない。
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