気づけば、昨年2021年はロールズ「正義論」が出版されて記念すべき50周年

だった。
「正義論」出版後の半世紀の政治哲学はこの本を中心に回った感じなのだが、日本の雑誌も特集を組んだところはなかったように思う。
しかし、格差の増大や気候危機のみならず核兵器使用の危険性の高まりに直面して、新事態での正義の探求が切実になっている今、ロールズは僕たちの拠って立つところとして重要性が日に日に増している。それはホッブズ、ルソー以来の社会契約説の現代的復活でもある。
「正義論」を読むのは大変だが、全体のエッセンスとも言える「はじめに」だけでもコピーして読むことをおすすめする。
コメント