障害支援区分市町村審査会
日曜午後は障害者総合支援法における障害支援区分市町村審査会委員の研修会を聴講。
障害支援区分のコンピューター判定の仕組みなどを再学習。
コンピューターは訪問調査から障害の一定パターン(統計的に障害の多様性を最も効率的に反映するものになっているのだろう)を読み取って、そのパターンの過去の事例における障害支援区分二次決定の出現頻度を示し、最頻度の区分を提示している。それが一次判定。
医師意見書のどの部分がコンピュター判定に取り込まれているかは十分に知らなかった。
一次判定の中に含まれる記載間の矛盾を見抜いて、選ばれるパターンと一次判定自体を変更するのがベストのよう。ただし、それを市町村の委員レベルでやろうと思うと、システム2の推論なので膨大な時間がかかりそうだ。
そこで、別途二次判定で一次判定を変更するにはコンピュター判定に含まれない部分、つまり特記事項を読み取ることが必要になる。こちらはシステム1の推論、つまり直観的に全体的な障害像を思い浮かべていくことになるので速く、普通はこれになる。
そのとき介護保険の要介護認定では「より介護の手間が大きい」と表現するが、障害支援区分判定では「より手厚い支援が必要」という。「手間がかかる」と「手厚くする」というこの小さな差異に意外に意味があるのかもしれない。
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