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2022年4月18日 (月)

国連のロシア非難決議もまさに戦車に対峙する言葉だった


昨日のしんぶん「赤旗」。「侵略を止めるのは真実の報道」と。
1968年のソ連によるチェコ侵略のさい、加藤周一は「言葉と戦車」の対峙を見抜いた。つまり「言葉VS戦車」である。
「言葉は、どれほど鋭くても、またどれほど多くの人々の声となっても、一台の戦車さえ破壊することができない。戦車は、すべての声を沈黙させることができるし、プラハの全体を破壊することさえもできる。しかし、プラハ街頭における戦車の存在そのものをみずから正当化することだけはできないだろう。」

「1968年の夏、小雨に濡れたプラハの街頭に相対していたのは、圧倒的で無力な戦車と、無力で圧倒的な言葉であった。」

その図式は今回のウクライナ侵略には当てはまらないと思っていた。ゼレンスキー大統領が各国議会で見事な言葉を駆使しているのは戦車を求めるためである。「言葉and戦車」あるいは「言葉から戦車」といっても良い。

しかし、この記事を読むと「言葉VS戦車」の構図が、加藤の時代はチェコスロバキア一国内だったことを超えて、いまは世界規模で成り立っているのだと思いなおした。その言葉がロシア国内に伝わるとき侵略の手を縛ることができる。 278775821_4957104427705605_4964960506711 51pgdjxpohl_sy291_bo1204203200_ql40_ml2_

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