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2022年1月 9日 (日)

土曜日の二次救急


1.8土曜日夕方

医師1 看護師2 検査技師1 放射線技師1、薬剤師なしで 新規入院だけでも1時間に1人、入院に至らない人が同数くらい、回転寿司のように処理していくという二次救急(実質 土曜9時-18時)の労働はあまりにも非人間的で、終わった後まだ立ち上がる気になれないでいる。

その中でも、僕のようなベテラン医師は指示と判断と読影が主な仕事で、ある意味デスクワークに近く、手を動かし患者や家族と折衝するのは他の人ばかり。みんな、昼飯食べる時間があったのだろうか。

 

それでも病棟に上がって中心静脈カテーテルが1人、外来の最後に膝の血腫の穿刺があったな。50ml抜くだけで喜ばれたので、それ自体は良かった。

 

それと、同規模で医師数はむしろ向こうのほうが多く手術も透析もできる病院から、こちらが二次救急当番だからと重症化した患者さんの転院を持ち掛けられた。ある大規模病院の名を挙げると「そこは断られたんですよ」。でも「僕が付きっきりになれるなら十分治療できると思うけど、設備的には劣って今夜からはパート医師の日当直が続く病院に転院させられて患者さんとトラブるのではないかな」と呟くと「そうですよねー」と相手もため息をついて沙汰止みになった。まぁどこも人手不足で困りながら病院を回しているのだ。

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