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2021年11月18日 (木)

玉野井芳郎さんを学び始めようとしたら


1970年前後の反公害運動が民医連や多くの中間団体を飛躍的に拡大させ、その結果公害が鎮静化するにつれて多くの中間団体には長く安定・沈滞・後退の時期が続く結果となったが、いま気候危機対策運動として新たな高揚期を迎える可能性が開けてきた。

 

反公害運動と気候危機対策運動の特徴は、資本主義を抜け出そうとする地域での実践と地球レベルでの連帯という点で酷似しており、いまは遠くかけ離れた2つの世代間の不連続な突然の運動・事業の継承が課題になるという気がする。

 

つまり僕前後をしんがりにする反公害の運動世代から、新たに興ってきた気候運動世代の間に、中間団体の運動・事業が直接手渡しされる可能性である。どちらの世代も運動開始時に2,30歳くらいであることが共通している。 

地域での実践と地球レベルでの連帯という点では、山口県柳井市出身の玉野井芳郎さんが1970年代の代表的論者だと思い、改めて学びなおしたいと思ったものの著書の入手が相当困難にみえたところ、高校の1年先輩の黒住真さんから思いがけない便宜を与えていただいた。

 

同じ高校と言っても黒住さんはお父さんが地元の国立大学に赴任してきた教授ということで別格の人であり、僕のような芸北の山村から広島という都会に出てきてひたすら戸惑っていた者とは世界が違っていた。

それが50年経ってどこか通じる問題意識で助けてもらえるのも不思議な縁だと思う。ロールズについて教えてもらった川本隆史さんとも同じようなことを感じる。

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