新人類
昼休みに割り箸を使ってプラスチック容器に入った弁当を食べながら考える。
現生人類が資本主義というシステムを発明して自ら作り出した地球環境変化で絶滅の危機に立っているのが今だ。
そのあがきが成功するかしないかはわからないが、それとは別にどこかで新しい人類が誕生しようとしているのかもしれない。
これまでのようにアフリカのどこかに新人類が準備されているというふうには見えない。
それでも、現生人類をまるでネアンデルタール人のようにみなす能力の高い新人類が生まれてくるとすると、それは現生人類の中の支配層が遺伝子操作で自らを変えたものなのだろう。
・・・おっと、これこそがノヴァル・ユア・ハラリが「ホモ・デウス」と呼んだものだったと気づく。
新人類の誕生は、僕ら現生人類の大半が気候変動でいなくなることを前提にするだろう。エッセンシャル・ワークという名の奴隷労働に従事するものを幾分残しながら、しばらく2つの人類が共存・交雑する時期は続く。その交雑というのも屈辱的だなぁ。
しかし、この交代は危うい。不完全な遺伝子操作で生まれた新人類はすぐに滅亡するだろう。結局、絶滅の一つのありかたにすぎない。
というわけで、最善のシナリオは、全人類が協力して資本主義を抜け出し新しいシステムを築きながら気候危機を克服することである。
それ以外には様々な絶滅のヴァリエーションがあるだけである。
・・・とそのまま昼寝に入るような話であった。
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