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2021年5月17日 (月)

地方の中小病院で本気に「患者中心のメディカル・ホーム」を目指すには

科学者会議山口支部が中心になって組織されている皆さんを相手にに、新型コロナ問題の個人的中間総括のような話題提供を引き受けて四苦八苦していたのが終わったので、ようやく藤沼先生が相当影響を受けたと5月14日に投稿している下記のエッセイ2012年に目を通し始めることができた。
https://www.annfammed.org/content/10/2/169?fbclid=IwAR199r2nhqO7F3x_-qs1W7dZR4EXTU0lP4DsymLiP9v3I2wyjbl4EhegvEI

 

孤高のプライマリ・ケア医という神話的志向から、プライマリ・ケア・チームの一員というリアルな医師像への転換を説いたものである。

 

自分のいる中小病院の外来を見ていると、糖尿病を筆頭に疾患別の多職種チームはすでに形成されていたり、形成の可能性が見えるが、「患者中心のメディカル・ホーム」的な地域志向の一貫性あるチーム形成は意識もされていなというのが現状だろう。

 

少し考えてみたのだが、中小病院でプライマリ・ケアを恒常的に担うのは医師を除く外来職員群ということにしかならないと思える。
医師は病棟医療、外来医療、救急医療、在宅医療、病院や法人の管理、社会的・政治的地域活動を放浪するノマドである。

 

では看護師群を中核としながら、外来に関係を持つ多様な職員をひとまとめにして、地域と向かい合う構えを持った意識的なチーム形成は可能なのだろうか。

 

少なくとも看護師長が職員マネージメントも患者ケアも含めて何もかも一括して束ねるという現在の構造では無理だ。そういう構造自体が阻害要因になっている。

 

職員マネージメント、内部多職種との連携、外部諸機関との連携、患者ケアの技術のマネージメント、次の前進のための研究くらいの多方面においてそれぞれにふさわしいリーダーを必要とする。それを無理なく組み合わせて動機づけるのが今後の課題になるだろう。

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