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2021年5月 4日 (火)

アメリカで起こっていたこと

「新型コロナウィルス・パンデミックの中での地域医療とまちづくり ー 過疎地の老ヤブ医が感じたこと・考えたこと」と題して短い講演をすることになった。(この題目は少しウソ)
 
感染症の専門家がTVで話しまくっているなかで、自分が語るべきテーマが見えてこないので、GWはほぼこの準備一色になってしまった。
 
自分にとって新奇なことをあまり追わないで、依頼者が何を聞きたいかをよく考え、すでに自分のよく知っていることをそれに合わせて再編成するというのが成功する講演のパターンだが(いや、一度も成功したことはないといってよい)、いつものように自分の調べたいことに暴走し、鵜飼の鵜が魚を吐き出すように未消化のことをしゃべる方向に向かっているのを自覚する。
何度も経験した良くないパターンである。気をつけよう。
 
今日の朝日新聞の「コラムニストの眼」のなかにあったように、知恵は知恵を求める他者の観察から生まれるといことをしっかり自覚しないといけない。
 
しかし、「新型コロナの健康格差への影響」という章を考えていて、日本ではほとんど研究成果らしいものがないことを痛感する。欧米に比べて流行が弱いせいもあるだろう。
かろうじて認められるのは女性の自殺の増加への考察くらいだろうか。
社会保障の底が抜けたような貧困は激しく進行中なので、まもなく驚くほどのことが起きるのかもしれない。
 
しかし、アメリカではすでに驚くべきことが起きている。
以下は東京新聞記事の抜粋。
 
『アメリカで平均寿命1年短縮「第2次大戦以来」の落ち込み コロナ影響深刻』
2021年2月23日 07時00分 東京新聞
【ニューヨーク=杉藤貴浩】新型コロナウイルスの影響などで2020年前半の米国民の平均寿命は2019年比で1歳、黒人では2・7歳短くなったことが米疾病対策センター(CDC)の報告書で分かった。AP通信は、CDC関係者の話として「このような落ち込みは第二次世界大戦中の1940年代以来だ」と伝えており、世界最多の死者を出した米国でのコロナの深刻さと人種間の被害の不均衡があらためて示された。
 18日に公表された報告書によると、昨年1~6月の米国民全体の平均寿命は77・8歳で、19年は78・8歳だった。米国でコロナ感染が深刻化したのは昨年3月からで、年後半を含めた昨年全体の平均寿命はさらに悪化する恐れもある。
 特に黒人は19年の74・7歳から72歳に悪化。白人と黒人の平均寿命の差は近年縮小していたが、昨年前半は拡大に逆戻りした。黒人の貧困層が医療を受けにくく、ウイルスにさらされやすい最前線の職場で働いた結果とみられる。ヒスパニック系も81・8歳から79・9歳に悪化した。
 報告書は昨年前半の死者数の暫定値に基づいてまとめられた。米国のコロナによる死者はこれまで約49万人、感染者は約2800万人に上る。バイデン政権は今夏までに全国民へのワクチン接種を目指すが、ワシントン大の研究機関は6月までに累計死者は61万人を超えると推計している。』

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