« 僕らがやってきたことこそがじん肺患者のソーシャル・ワークそのもの | トップページ | オーストラリア、日本、宇部 »

2021年4月25日 (日)

今日のしんぶん「赤旗」書評欄のナオミ・クライン「地球が燃えている」大月書店2020の紹介

532892 4 は、あまりに淡白かつ少量に過ぎて、前著「これがすべてを変える 資本主義VS気候変動」岩波書店2017年からもっと進んで、いま資本主義それ自体を終わらせないと多くの人類の生存がもはやありえないのだと叫んでいる著者の必死の主張がその熱気をもって伝わらない。
 
僕らの目の前の資本主義を終わらせることは、言ってみれば「脱成長・環境社会主義革命」とでも名付けられるものだが、それは別に何かの党派が政権を取ることで始まったり終わったりするものではない。
 
というか、ある党派が政権を取る、取らないに関わらず、十分量の再生可能エネルギーを非営利・共同セクターと公営セクターが生産・管理している実態を背景に、法的根拠を持って化石燃料の使用と採掘を停止すること、その生産形態の大変化自体が革命なのである。
 
それは同時に、①先進国と途上国の間かつそれぞれの国内で顕著になっている巨大な社会経済格差の是正、②人類史上を長期間貫きながら資本主義のもとで格段に強化された女性への差別と搾取、そして③人種差別、ついでに言えば④これから何度でも人類を襲うだろうパンデミックの脅威を解消することと一体のものである。
いずれを欠いても、どの課題の解決もない。
 
しかも、そのために私達に残された時間はごく僅かしかない。
 
つまり、人間が自然との間、および人間同士の間で行っている物質代謝=関係構築を密接に関連したものと捉えて、両者を人類の生存を可能とする方向に変えること、そのための大飛躍を訴えているのが本書である。
 
しんぶん「赤旗」はこの本をこの程度の書評だけで済ませてはいけない。もっと徹底的に、ナオミ・クラインの主張に向かい合った特集を組むべきではないのだろうか。

|

« 僕らがやってきたことこそがじん肺患者のソーシャル・ワークそのもの | トップページ | オーストラリア、日本、宇部 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 僕らがやってきたことこそがじん肺患者のソーシャル・ワークそのもの | トップページ | オーストラリア、日本、宇部 »