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2020年2月12日 (水)

医療生協機関紙のエッセイ2020.2原稿



美空ひばりの『みだれがみ』は「塩屋の岬」という地名が印象的で有名だが、僕としては、精神的なストレスが体重を減らしたり増やしたりするという例で生活指導に使わせてもらっていた。「春は二重に巻いた帯 三重に巻いても余る秋」でも困るが「一重に巻いても足りぬ秋」もいけないという話である。

あまりにつまらない話なので、話してみても歓迎されたことがなく、いつか忘れてしまったが、数年前、偶然youtube で、若いころとはすっかり変わった藤圭子さんが、なぜか本当に普段着の格好で化粧気もなくTVに出てきてこれを歌うのを見て歌詞の別の部分に引っかかってしまった。一番最後の「ひとりぼっちにしないでおくれ」というところ。まもなく彼女が自殺することを知ってみていたからかもしれない。

僕がこの動画をみたのはイギリスの「社会的処方」が紹介されて医師の間では話題になり始めたころだった。 その後、孤独の解決をライフワークにしていた英国労働党女性議員ジョー・コックスさんが2016年のEU離脱国民投票のさなかに、離脱派の極右の男に自宅前で射殺される事件が起こったことを契機に2018年保守党政権が内閣に「孤独担当大臣」を置き、医療機関と社会を結ぶ「社会的処方」は流行語になり始めた。

さらに孤独でいることは死亡率を3割も高めることが米国から報告もされた。

そこで上記の「ひとりぼっちにしないでおくれ」がますます心を打つ感じがする。最近出版された西 智弘「社会的処方」という本を読むと、いろんなコミュニティの百貨店のような場所がイギリスにはあるらしい。ブロムリー・バイ・ボウというところ。もちろん、この本では無視されている、孤独と貧困が表裏一体であることを認識しながらも、山口県がそうなる日を夢見たい。

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