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2020年1月 6日 (月)

アズナブールな私

(別に年末年始に限らないが)この年末年始は文字通りフルに働いて病棟を守った.真夜中の急変で大学病院に患者さんを送っていったり,明け方5時に(運転手の絶対的不足と高齢化でこの時間はもはやタクシーが動いていないので)強い季節風に逆らって進まぬ自転車を漕いで気管内挿管のため駆けつけるなどということがあった.

流石に長い正月休みの最終日,1月5日の夕方は病院を離れたくなって馴染みの理髪店に行った.「最近来ないので心配だ」という年賀状をもらっていたからでもある.そこで真っ白になって伸び放題の眉毛を黒く染めてもらってアズナブールのようになって最低5年は見た目が若返った.

と,別に高齢医師の残酷物語をここで書きたいわけではない.その理髪店で聞いた話が随分考えさせられたからである.
一つは近くの商店主の高齢婦人が店の前の道路で交通事故死された話である.商店の前に大型車が止まっていて見通しが効きにくいところを渡ろうとしたのではないかということだった.近所の生活道路の交通事故を知らず問題視もしていなかったことを反省した.これもSDHに関連する話である.
もう一つは,理髪店は外が見えやすいため,これまで何人もの徘徊老人を保護したという話である.呼び止めて「コーヒーを飲んでいきませんか」というと大抵足を止めてくれるとのこと.「宇部市か警察にこのこと話しましたか?」と尋ねたらなんの連携もないとのことだったが、本当の認知症カフェはここにある.
最後に教訓を一つ「民医連の医師にとって地元の理髪店を利用するのは義務である」.
ただし、理髪店にいた100分の間、病棟からの電話は7回あった。平均的な頻度であるが。8fc58bae7422427081c06d955975603c 38588a4d44a64fd38e85b53af0174146

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