実弾訓練
自衛隊のイニシアチブをめぐって制服組が背広組を凌駕して自衛隊が「国軍」化し、制服組が防衛大臣を操作することで国政にも直接影響力を持とうとしていることが指摘されている。
そういうおりもおり、5月23日には北海道で「物資をトラックで輸送中に敵に襲われて応戦することを想定した」訓練で、隊員30人余りが二手に分かれて実弾を装填した銃を打ち合い負傷者を出したという。
この訓練はPKOでの戦闘行為を想定したものだったろう。
当然、自衛隊はこれを事故だとしているが、実弾を打ち合う自衛隊像を国民の意識下に刷り込む機会を得て喜んでいないと誰が言えるだろうか。死者が出なかったのは自衛隊ぐるみの意図的な訓練であることの現れではないか。
それとも、どうしても実弾訓練をしたがる武闘派のコントロールができなかったのかもしれない。
ともあれPKOを想定して派手に実弾を使う訓練のその先には5.15や2.26があり、ついにはタイやミャンマーのごとき「軍政下の日本」が見えてくるようだ。
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