地震の熊本民医連で
5月7日土曜日、当直明けで熊本民医連くわみず病院朝会に出席。
土曜日なのに集まる医師が多い。ちなみに僕のいる宇部協立病院では土曜朝は人がいない。
そこで聞いた院長の池上あずさ先生の話によると、損傷の大きかった熊本市民病院は入院患者はすでにヘリコプターを使って全員転院させて、外来だけ継続しているが、まだ断水していて、できる検査が血液・尿・単純XPに限られ、外来患者さんの移動を大規模に図っているとのこと。
そのため、同院の地域連携室が24時間体制で診療情報提供書作りに応じているらしい。
電子医療情報EHRのサーバーあるいはクラウドを用いた公開はこれまでしていなかったので、ここにきて相当苦労している模様である。
昨日、5分ほど歩いて市民病院を見にいくと、巨大な建物の屋上あたりに作業員がいたが、おそらく建物の使用可能性を確かめていたのだろう。
今朝の熊本日日新聞によると、次のような記事がある。
「厚生労働省は2015年に全国の8477病院全部に、震度6強から7程度の地震で倒壊しないIs値 0.6以上を確保しているかどうか調査し、全病院から回答を得た。
熊本県の14救命救急センター は92.9 %で全国で9番目に高いが、熊本県内病院全体を見ると耐震化率62.6% で 全国で7番目の低さ (全国平均69.4%)ということである。
熊本市民病院は南病棟が老朽化し耐震化していなかったとのこと。」
実は、この病棟は建て替えの話があったのだが、熊本市長の反対で実現しなかったらしい。
後に確認すると一旦確定していた予算を凍結して、別の商業施設に回したらしい。失政というほかはない。
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