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2016年5月10日 (火)

「『生存』の東北史 歴史から問う3・11」大月書店2013年

京大経済学部の岡田知弘先生たちの書いた「『生存』の東北史 歴史から問う3・11」大月書店2013年を読んでいて、熊本地震について僕が感じていたもやもやが少し解けた気がした。-まだ誤解かもしれないが。

いまあれだけの被害が続きながら、なぜか社会の関心が急に低下しているようなのはなぜか。

東京の中央財界から見て、今回の地震の課題は自動車、IT部品供給地としての中部九州の機能の回復でしかなかったからではないか。

すでに高度に産業が組織化されている九州においてはこの地震を好機として道州制を進めるという意図は前面には現れず、上記のことが新幹線、高速道路、空港などの復旧によってめどがつけばそれでよかったのではないか。

それでもショック・ドクトリン(ナオミ・クライン)=惨事便乗型資本主義の衝動は発動されていくのだとは思えるが。

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