新入職員オリエンテーション
今日は新入職員のオリエンテーション第一日目だった。
昨晩、あわててプレゼンテーション資料を作った。
①2016/3/30医療生協健文会理事会でのある理事の発言
「民医連の病院の存在意義は「助けて」の一言が言える病院だということではないのでしょうか」
②私たちの病院は「助けて」がいえる病院です
③「助ける」実力をどう養うか それが職員の一生の課題だ
④何をどう助ければよいか その科学的指針がある
⑤民医連綱領に合流してくるもの
⑥マイケル・マーモット 世界医師会長就任演説
⑦2011 年5 月、メアリー(14歳)は首をつった
• カナダの先住民だった
• 母には精神疾患があった
• メアリーは家庭でもコミュニティでも虐待されていた
• ・・・・・児童福祉制度の不備だけなのか?
• カナダ先住民の若者の自殺率は一般の5倍
• カナダ先住民は全て貧しい
• しかし、自殺の9割は1割の部族に集中している
• 自治権を持っている部族は文化を重視し、自殺率が低かった
• これは世界中の先住民社会に共通する
⑧2011 年、ロンドンのトッテナム行政区で都市暴動が発生
•暴動で逮捕された若者の90%は仕事がなく、教育や訓練も受けていなかった。
•トッテナムは、ロンドンの最貧困地区。最富裕地区のチェルシー・ケンジントン地区に比べ男性平均寿命が18年短い
•同様のことが、アメリカのボルチモアでも起こった。最富裕地区より平均寿命が20年短い地区が舞台だった。
•相対的な貧困状態が、都市部の不穏と不健康の両方の原因。
•不平等は共生社会を破壊する。
⑨社会のあり方によって患者が苦しんでいるときに、医療従事者として我々が手をこまねいていることはできない。
社会的・経済的状況の不平等こそが、その苦しみの中心的位置を占める。
⑩幼年期の不幸は、成人期を通して高齢期まで生涯の各段階に絡み、健康の不平等へとつながっていく。健康の不平等への対処を始める最善の時期は幼少期だ。
しかし、一生の中のどの段階からの介入であっても改善につながらないことはない。
たとえば成人の貧困を軽減し、生活できる賃金を支払い、栄養不足を減らし、労働条件を改善し、地域の状態を改善し、高齢層の社会参加対策をとることで、多くの命を救うことができる。
⑪問題のひとつは貧困
もう一つは不平等(格差)
両者は独立して、健康を損ない健康の不公平な分配を生んでいる
⑫「健康の重要な決定要因は医療制度の外にある。それは人が生まれ、成長し、生活し、働き、年をとっていく状況の中にある」
⑬医療の専門的技術を磨きのと同じように、あるいはそれ以上に生活を見る目を鍛えよう。
⑭その先に政治参加もある。政治参加のスタンスは自由だ。その一例として、民進党結党大会での奥田愛基さんの短い挨拶を一緒に見てみよう。
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