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2016年3月10日 (木)

雑誌「現代思想」2016年3月号 木下ちがや「『共同意識と「神話」の再生 複合震災から五年』

題名について。共同意識はまだ分かるが「神話」は分かりにくい。題名を見たものの中に生まれるこの違和感で読ませようというつもりらしい。

本文や註を読んでみると神話とは「分散してしまった人々が、未来社会の先取りとも感じられるような一体感を獲得すること」を意味するようだ。

左派ポピュリズムの現実化こそが今日の神話である。

その前提として歴史的な共同意識の形成があり、それが歴史的必然というより、リーマンショックや東日本大震災という偶然の中で生まれてきたという解明が新鮮である。

「80年代以降の日本の支配構造を解明を試み、これまでのマルクス主義の『変革主体としての労働者階級の教義』を根底から放棄して画期的だった」渡辺 治と小熊英二の論考の類似と相違を論じているのも面白い。

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