2015「母と暮らせば」と1960「おとうと」の類似点
今朝おきて何気なくケーブルTVの日本映画チャンネルを見ると、
山田洋二監督が2010年にリメイクした映画の先行作品である市川昆監督「おとうと」1960が放映されていたので、途中からではあったが見入ってしまった。
おかげで遅刻しそうになった。
原作は幸田文の小説で、幸田露伴一家がモデルになっているようだ。
山田作品では吉永小百合ー笑福亭鶴瓶で演じられた賢姉愚弟の組み合わせは、市川作品では岸惠子ー川口浩が演じている。
岸惠子の表情がなんとも魅力的だし、時代設定の大正時代の雰囲気もよく伝わる。
山田作品では弟は癌で死んだが、市川作品では弟が17歳で結核死を遂げる。
死が家族の和解の場になるのは両作品共通しているがどちらも印象深い。
川口浩の舌足らずの甘えた口調をどこかで聞いたことがあるとしばらく考えていて思い出した。
「母と暮らせば」の息子役の二宮和也だ。
山田監督が意図的にそういう演出をしたことは間違いない。
まだ誰もそういう指摘をしていないので書き込んでおく気になった。
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