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2016年2月14日 (日)

民医連の「労働者の健康問題委員会」

民医連の「労働者の健康問題委員会」に参加。

もう15年くらいこの委員会に関わっている。
産業医学の専門家ではないので、あくまで少しだけ関心を持っているアマチュアとしての立場である。

年齢的にいつまでそれを続けるかも問題となるが、労働のあり方、労働者をめぐる情勢も変わってきている中で委員会の今後の課題を整理しておく必要を感じる。

①専門分野としての産業医学領域の力量を確保する課題

全国からの職業病・労災診断の相談への対応
全国の産業医・産業保健師活動の活発化
全日本規模で進める産業医学の学術活動の企画と実行

②各専門領域の中での特殊な産業性・労働性要因への注目を推進する=民医連医師の専門性の徹底(ある領域内での網羅性)としての産業医学的部分を強調する課題

例:消化器領域 胆管癌と印刷業
呼吸器領域 肺癌とアスベスト曝露
泌尿器領域 膀胱癌と染色業
循環器領域 末梢循環障害と振動作業

③専門領域を横断して、特殊でない産業性・労働性要因への注目を活発にする=民医連医師の総合性の担保としての産業医学的部分を強調する課題

従来から過労死・過労自殺が典型とされるが、現在の理解では、要因は長時間労働だけでなく、労働者をめぐる環境・文脈中の労働関連性を広く捉えるものとなっている。

これはすなわち健康の社会的決定要因SDHを患者の文脈の最大のものとして日常診療に生かすことに他ならない。ここを自らの専門性とするのは総合診療医、家庭医だろう。
彼らが正当に労働性要因に注目するかどうかが、実は今後の日本の労働者の健康を左右するのではないだろうか。

まったくの個人的意見だが、この三つの課題を担うような委員会構成がいま必要なのである。

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