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2015年12月21日 (月)

お蔵入り予定の方針案

もう少し12月19日の印象深い幸手「菜の花」ほかの短い時間の見学の感想を書きたかったが、必要に迫られて20日の午後はある方針案の分担部分の作成に使った。

分担執筆で、これまでのケースから考えると、最終的には跡形もなくなると思うと少し惜しいので、ここに収録しておく。秘密とすべきものは何もないので大丈夫だろう。

「人間中心のプライマリ・ケアの重視と外来医療の再構築」

 病院外来、救急室、診療所、在宅医療、保険薬局の区別なく地域包括ケアを支える医療の最前線に人間中心のプライマリ・ケアを据えましょう。

 プライマリ・ケアについては米国の医師バーバラ・スターフィールドの定義として「性、疾患、臓器の系統を区別せず、地域住民に提供される、最初に接触し、継続し、包括的で調整されたケア」(丸山 泉による)が広く普及されていますが、2008年のWHOの文書では「人間中心のプライマリ・ケア」として上記に加えて健康の阻害要因(determinants of ill-health)との闘いや地域の人々を専門家のパートナーにすることが挙げられています。
 この立場は民医連医療のめざす総合性に一致し、地域の医療従事者・住民と共有できるという点でいま私たちが急いで身に着けるべきものです。そしてその中心的な場が外来医療であるのは間違いありません。

 病院外来に求められるものは多彩ですが、その一角に必ずプライマリ・ケア機能を確立しましょう。総合診療科を設置し強化することはその一環です。病院外来の診療報酬上の不利の改善も今後闘うべき課題です。

 診療所医療がプライマリ・ケアの担い手の代表としてその質の向上を不断に追求していくのは当然のことです。所長の高齢化、職員の不足など困難はたくさんありますが、地協・県連の協力で研修・活動条件の改善を図りましょう。多数の中高年医師がプライマリ・ケアにおけるその能力を高めていくことこそ民医連が組織を上げ保障していくべきことです。

 外来医療のなかでの重点対象は格差と貧困の増大の中に置かれた高齢者、中高年から若年までの労働者、女性、小児と広範です。
 なかでも高齢者の多病化、認知症・筋骨格系の脆弱化・低栄養の増大は重視して取り組むものです。

 また、外来医療は保健予防活動、生活支援活動とも密接な関係にあります。保険薬局も含め、外来メンバーが積極的に地域ケアの協議に加わり、住民が地域の健康状況を変えていく上でのパートナーになっていけるよう努めましょう。

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