ハイディ・カレン「ウェザー・オブ・ザ・フューチャー 気候変動は世界をどう変えるか」シーエムシー出版2011年
若干古い本だが、ハイディ・カレン「ウェザー・オブ・ザ・フューチャー 気候変動は世界をどう変えるか」シーエムシー出版2011年を読んだ。
読みやすく、信頼も置けそうな本だった。
第Ⅱ部 「未来の天気」がおもしろい。
気候変動に対し特に脆弱な7地域を選んで解説し、それぞれの40年予報が生々しく記述されている。
その中にはカリフォルニア州のセントラル・バレーやニューヨークも含まれる。
東京など日本の都市は取り上げられていないが、このどちらかに似ている。
「2050年、幸運と先進技術がニューヨークを守った。バスタブのような温度になった大西洋で生まれたモンスター級ハリケーンがついに到来した時、人々はワールドシリーズを見るようにのんびりと成り行きを見守っていた。ホームではヤンキースが強いと信じているように」
ということにニューヨークも東京もなるだろうか。
COP21が目標温度を1.5度上昇にして合意できたことはまずよかった。
*カリフォルニア州全体の人口が3000万人台なのに、セントラル・バレーの中に住む人口を6800万人と書いているところもあって、興ざめする。
**水文学という言葉が使われている。天文学などに並ぶ言葉だろうか・・・ウィキペディアから「水文学(すいもんがく、英語: hydrology)とは、地球上の水循環を対象とする地球科学の一分野であり、主として、陸地における水をその循環過程より、地域的な水のあり方・分布・移動・水収支等に主眼をおいて研究する科学である。」
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 雑誌 現代思想 6月号(2016.06.04)
- 内田 樹「街場のメディア論」光文社新書2010年(2016.05.11)
- 「『生存』の東北史 歴史から問う3・11」大月書店2013年(2016.05.10)
- デヴィッド・ハーヴェイ「『資本論』入門 第2巻・第3巻」作品社2016/3 序章(2016.05.04)
- 柄谷行人 「憲法の無意識」岩波新書2016/4/20(2016.05.02)
コメント