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2015年11月17日 (火)

診療所交流集会 あいさつ 原稿

心配性なものだから今週末の交流会の挨拶を早々書いてしまった。宿題があると、安心して他の仕事ができない。

Vers.1

「皆様、ご苦労様でございます。 診療所交流集会の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

前回の集会は「診療所革命」と銘打って、地域包括ケア時代の診療所の役割を飛躍させることを提起したのですが、ただちに革命は起こらず、不発に終わった感があります。 しかし、画期的な前進の条件を作り出すという役割は果たしえたようです。 それは今回の交流集会の準備のされ方によく表現されているように思えます。 名前も診療所長交流集会から診療所交流会と変えただけでなく、おそらく全日本民医連の様々な企画のなかでも最も個性的で、かつ時代の変化に対して最も鋭敏なものに仕上がっています。 他のどんな企画も、この診療所交流集会の企画の前では、保守的で色あせたあものに見えるはずです。 そういう企画がひっそりと開かれていることに「診療所からの革命」が全日本民医連のなかに起こっている気がしてわくわくします。』 前回の集会では「診療所革命」と銘打って、地域包括ケア時代の診療所の役割を飛躍させることを提起したのですが、ただちに革命は起こらず、不発に終わった感があります。

長期的な視点で足元を固めて前進の条件を作り出す必要がありそうです。

今の民医連診療所にとって重要と思えることは幾つかありますが、中でも、中小病院と共通して、私にとってもっとも切実に感じられるのは、診療所長や中小病院医師の高齢化とそのヤブ医者化です。

2日目の藤沼康樹先生の講演もきっとそれが主題だと思いますが、ヤブ医者化予防対策を考えるとき、私たちが参照しなければならないのは、やはり、今年発表された、総合診療医の到達目標、六つのコア・コンピテンシーです。

それを私流にアレンジしたものがこれですが、中心は診療の場の多様性です。 これをさらに抽象化すると、「適応力と創造力」になろうかと思います。

ただ、ここまで抽象化すると、「創造と選択」のような立派だけどそれだけでは何を言っているのかわからないというものになるかもしれません。

それはさておいて、何はともあれ、診療所にひきこもらず、最低二つの場は担って多様な場で働くことができるというのがヤブ医者化を防ぐうえで大事なことだと思います。

そして、少し前に私が考えた「地域包括ケアを担う中小病院と診療所の総合診療の構図」というのがこれです。 ここで医師は三角形の頂点にいるのではなく、三角形の辺に居て三角形を構成しています。常に最低二つの働き場所を持っているわけです。

さらに重要なこととして、その辺のそれぞれが地域の多様な健康セクターに向かって開かれ、つながっているのです。

すなわち、診療所の医師がヤブ医者化しないという努力が、そのまま無差別平等の地域包括ケアを担う診療所になるということに重なるということを強調しながら、この交流集会が全国の民医連診療所にとって飛躍の契機になるような活発な議論をお願いして、私の挨拶といたします。」

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