事大主義的な人々
現場の思いから切れた魂のないかつ事大主義的な文章を読んでいると、今日の強い風にさらされるような寒々しい気持ちになる。
必要なのは多忙でともすればうつむいてしまいそうになる医師の日々の生活の指針となるような目標なのだ。
でも、それはそう難しい話ではない。プライマリ・ケアに徹しながらヤブ医者にならないことの保障、そして患者のために医療制度改善を闘い抜くにはどうすればいいかというだけだ。
制度改善について、耳当たりの良い言葉に騙されないことが大事なのは当然である。リーン・ヘルス・ケアという言葉を聞けば、がりがりにやせ細った制度を想像するべきで、敵が言うようにスマートな制度など思い描くべきではない。
それに関連してWHOのいうユニバーサル・ヘルス・ケアを天まで持ち上げないで、なぜ安倍政権がそれを大宣伝しているかまでは考えないといけない。
要するに、発展途上国に輸出できるくらいリーンなものに日本の皆保険制度を削り抜こうということでしかない。
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