高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」朝日新書2015
高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」朝日新書2015は、彼の書いた朝日新聞の論壇時評を編集したものであり、その大半はすでに読んでいるので買ってはみたものの机の上に投げておいた。
その本があることを忘れる頃になってふと手にとって、休憩時間に読み始めた。
前半で、最近僕が感心して読んだデヴィッド・グレーバーも紹介されている。すでに読んだ、という思い込みはあぶない。
実にそうだなぁと思ったのは、週刊朝日が橋下徹大阪市長に関する連載を一回こっきりで中止にした件で書かれていること。
107ページ「人は何かと戦おうとして、時に、それと気づかぬうちに戦おうとしている相手と同じことをしている。」
安倍首相が「俺に反対する奴ら、国家の役に立たない奴らは殺してもいい、早く死ね」と考えているのは確実だ。それを具体化した政策をつぎつぎ繰り出しているのがその証拠である。
だからといって、僕らが「安倍は死ね」とか「人格異常者」だとか「持病の潰瘍性大腸炎の悪化や癌化を願うばかりだ」だなどと言ってはだめなのである。
あくまで政策に基づいて冷静に発言しないといけない。
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