国立科学博物館 「生命大躍進」展
会議の合間に国立科学博物館に行って「生命大躍進」展を見たが、ほぼ満員の中2時間立ち尽くしていたら下肢がほとんど限界の状況になった。
美術館に比べて観客への優しさがない構造だった。
印象に残ったこと
①動物の目は5億年くらいまえに突如現れるのだが、その起源は、光合成をする植物プランクトンが持つ光を感じて光合成を効率よくするための器官を作るDNAが、クラゲのような動物の生殖細胞のDNAの中に紛れ込んだことによる。(NHKで再放送もされていたから知っている人は多いはず)
より優れた眼(レンズ眼)を発達させたことにより、脊椎動物は節足動物(複眼)の脅威から逃れることができるようになった。
②魚類に顎ができたことが、全身の変化の契機になって、やがて鰭が脚になり、消化管から肺ができて陸地に上がることの出発点になった。
③水辺に殻のない卵を産む両生類から、陸地の乾燥地に殻と胚膜を持つ卵を産むようになった動物として爬虫類と単弓類が進化したが、単弓類の一部が哺乳類になっていた。その際、卵の中にある胚膜が子宮の中にできる胎盤になっていくには大きな突然変異が必要だった。
哺乳類は爬虫類より早く大型化し繁栄するが、ほとんど絶滅して恐竜の時代になる。しかし、生き残った哺乳類は恐竜の絶滅後、二度目の繁栄に行き着く。
④ネアンデルタール人と現生人類は混血しているが、ネアンデルタール人のDNAは、彼らが住んでいたヨーロッパより日本人などアジア人のほうに多く見られる。
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