街頭の思想戦こそが、今の階級闘争の最前線だ
首相談話から「侵略」という言葉を削ったり、靖国への閣僚・国会議員大量参拝が計画されているという話などを読むと、彼らはひたすら私たちの反対運動を挑発したり、意気阻喪させることに優先順位を置いているように見える。
日本の新自由主義経済政策としてのアベノミクス、すなわち経済成長を全てに優先させる、政治をその道具にするという彼らの宣伝は無残に失敗している。どこにも成長はなく国民生活は悪化の一途である。アベノミクスは資本主義的な諸政策のなかでももっともつまらないものだった。
だが、新自由主義の真の側面である資本の国民支配・略奪システムを抜本的に強化するという政治プロジェクトでは大攻勢の継続に成功している。労働でも、教育でもほぼ完全に平等や自由というろくでもないものを破壊してやった。そして最新の攻勢が安保法制だ。反対する連中は増えているが、ともかくお前たちを戦争に直面させてやるという宣言と脅かしを堂々とやってのけたのは大前進だ。
ここで攻勢を止めるわけにはいかない。まさにいま靖国に大量の政治家をずらりと並べてお前たちを見事に意気消沈させてやる、ついには政治的絶望という檻の中に追い込んでやるということだろう。
だから、狙われているのは私たちの勇気であるし、人間的な想像力である。
したがって、まさに街頭の思想戦こそが、今の階級闘争の最前線だということになる。私たちはただ出かけて挫けない意思を表明するだけでよい。
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